9/19（火）に、日本マーケティング研究所の酒井章 客員研究員が発起人として有志６名が集まり、公益財団法人日本マーケティング協会主催・WASEDA NEO協力のもと、「日本人の学び方改革会議―人間再開発というジャンルを創造する」のキックオフイベントを開催しました。

この会議は、“人間再開発”をテーマとして新たに開始されるプロジェクトの趣旨を共有し、各プロジェクトへ賛同される方が抱えるそれぞれの現場でのニーズを把握、共にプロジェクトを立ち上げる目的で実施しました。前半は６名の様々なインフルエンサーの紹介と、この会議にかける想いを披露され、後半は「社会人による社会人のためのゼミ」として、６名が担当するそれぞれのワークショップに分かれて、当日駆けつけていただいた意欲的な受講者と意見交換を行いました。

本会議にてゼミを担当した方々の事前のスピーチが次のとおりありました。

◆ピョートル・フェリークス・グジバチさん

「誰でも「自己実現」できる社会づくりのために、私たちに何ができるのか？」と題して、“Are you ready to get fired”と刺激的なコメントからお話を展開され、リスクを取って新しい社会を創造していく気持ちを高めてくれました。

◆志水 静香さん

「働く“ヒト”改革:新しい時代に求められる人材像」と題して、人事・人材畑に身を置いて感じていること、これから求められる人材の要件についてわかりやすくお話いただきました。

◆大岩 直人さん

長年クリエイターとして活躍してきた経験から、物事の捉え方について自身の作品例なども交えながら、「IMAGINE OF OPPOSITE （いつも正反対のことを考える）」をテーマにお話をいただき、物事を常識に囚われず再構築・再定義する技術について触れていただきました。

◆仁禮（にれい） 彩香さん

大学２年生にして早くも２つの会社を創業したご自身の経験を通じて得た、生きることと学びの在り方を、「教育への挑戦」と題して瑞々しい感性でお話しいただきました。

◆日塔 史さん

シンギュラリティといった、今後テクノロジーにより指数関数的に変化する社会を見据えて、“今こそ行動に移すこと”の優位性について説明があり、参加者には「ぜひ世界トップレベルで活躍する人になって欲しい」との気持ちが表明されました。

◆酒井 章さん

広告代理店の長年のご経験、NPO法人「二枚目の名刺」理事や「汐留会議」などの活動に参画されて近年感じられたことをまとめ、『名前だけの名刺～　イキモノ的世界で「自分市場」を創造する。』と題したプログラムを説明されました。ラボ機能の構築と共に講座を開発する姿勢についてお話があり、本会議の考案と全体進行役としての立場からお話いただきました。

6つのゼミ（ワークショップ）にて活発に議論された受講者は、名刺交換やつづきの議論などで会場に残る方も多く、充実した時間を過ごせたとの意見もありました。

後日、「登壇した6名の野心的な考え方を伺えて、自分の今いる環境や「働き方」を改めて考えるきっかけとなった。また、そこに参加していた方々も意識が高く感じられたので、自分にとって良いコミュニティ（学びの場）になるのでは」といった評価をお寄せいただきました。

その一方で、試行的なイベントでもあったことから、この取り組みをより良くするための提案なども多く寄せられました。いただいたご意見をもとに、今後検討しながらゼミや会議を進めていきます。

今期は、６つのゼミを引き続き日本マーケティング協会にて開催していくことを予定しており、２０１８年度以降にはWASEDA NEOにて展開するプログラムとして検討しております。ご興味のある方は、ぜひ一度ご参加いただき、プログラムの作り込みにもご意見をお寄せいただければ幸いです。

【WASEDA NEOとは】

WASEDA NEOでは、個人会員制度のパイオニア・コミュニティのような個人が参加する学びの場を提供しておりますが、今回の企画のように、WASEDA NEOのコンセプトに共感された方々が、革新的なプログラムを試行されようと施設やサービスの利用などを希望される場合のご相談もお受けしております。

また、より本格的にWASEDA NEO内のサービスオフィスを利用して、社会人のゼミのように会員との交流を活発におこなったり、入居団体間での意見交換や共同事業をすすめたり、早稲田大学をはじめ国内外の大学との連携強化などをおこないながら、WASEDA NEOのパートナーとして革新的な人材育成事業を立ち上げたい方に、長期間のスペースの貸出をしております。

ぜひお気軽にお声掛けください。