『「だったら、こうしてみたら?」で、夢は現実になる』パイオニアセミナー開催レポート

イベント 2021/12/6

植松さんと受講生の対話セッション①

 

●「中学生です。学校で将来の夢についてスピーチをする予定なのですが、夢を考えれば考えるほどよくわからなくなってしまいます。どうすればいいでしょうか。」

 

 

いま夢がよくわからないということは、おそらく正しい夢の理解をし始めている証拠なんですね。ぼくも今日夢の話をたくさんしたんだけど、夢って本当はかなり曖昧で自由なんですよ。

 

夢を具体的にすればするほど手段になっていくんです。

 

本当は自分の幸せな人生があるんだけど、それを実現するためにはどうやらいい大学にいかなければいけないらしい。これは手段の1つでしかありません。

 

で、いい大学に行くためにいい高校に行く。これも手段の1つです。本当の夢が見えてないと、手段だけを追いかけてしまいます。でもこれは結構危険なことです。

 

むかし、僕は飛行機とかロケットととか作る仕事につきたいな、と思っていたんです。で、夢を叶えたんですよ。願っていた職場で働くことができたんです。

 

夢が叶ってうれしかった。でも、そこで夢が終わってしまったんです。あれ、夢叶っちゃった。これからどうしようって。

 

それから頭の中でぐるんぐるん悩み続けて、たったの5年半でその仕事をやめました。

 

いま、同じような人がたくさんいます。職業も手段の1つでしかないから、ぜひ、本当の夢ってなんだろう、って考えるチャンスにしてください。

 

同じ悩みを持つ人はたくさんいるから、自分の素の悩みをしゃべるだけで、同じように考えるきっかけをもらえる人はたくさんいるから。スピーチは、思いを話す場所だから、悩んでいること、心のままを話せば、仲間がたくさん集まってくるよ。

 

 

●「好きなことをやりなさいと言ったら、うちの息子はゲームとYouTube三昧になると思います。それでもその好きなことを尊重したほうが良いのでしょうか?」

 

子供には、「好きなことやりなさい」よりも「好きなことやっていいよ」と言うといいんですが、まずは親自身が好きなことをできているかどうかが大事なんですよ。

 

親が好きなことを何にもやらない状態、または親自身が好きなことなくて、ただ時間を潰すだけで過ごしている状態で「子供に好きなことやっていいよ」と言えば、子供は間違いなく同じような時間潰ししかしなくなってしまうんですよ。

 

だから親自身が楽しんで暮らす、例えば遊んでみるとか、調べてみるとか、本を読んでみるとか、子供にやってほしいことをまずは親自身がやってみることがすごく重要なことになるんですよ。

 

だからもう一遍改めて、自分は何のために生まれてきたのか、自分はいったい何がしたいんだろう、自分が心地いい生き方はどんなだろうと考えるべきなんです。

 

そのときに、(お金を払って誰かに)「してもらう」夢しか思いつかなかったら、こどもも「してもらう」人になってしまうんです。でも「してもらう」ことは続かないんです。

 

親自身が「する」夢を持ったら、それは子供にも伝わると思います。ぜひ、子供の前で夢とか好きなことを話せるように努力するのがいいんじゃないかな、と思います。

 

 

 

 

 

 

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