様々な業務で、多くの人がデザイン思考を使って創造的に問題を解決できるようになって欲しい / デザイン思考 白根 英昭 講師

インタビュー 2020/1/6

WASEDA NEOの朝活で「デザイン思考」を教えていただいている白根講師に、ご自身の講義についてお話しいただきました。

 

どのようなきっかけ・狙いで、WASEDA NEOで講義を持つことを決めましたか。

デザイン思考は、主にイノベーションのプロジェクトを担当する方々を対象にしてきました。しかし近年、直接イノベーションを担当しない人が、顧客の視点で業務を革新したり、現場からイノベーションのアイデアを提案したりする機会が増えています。イノベーションのプロジェクトを担当するかどうかに関わらず、様々な業務で、多くの人がデザイン思考を使って創造的に問題を解決できるようになって欲しいという思いから、この講義を担当することを決めました。

講義内で教えていることを教えてください。

一連の講義では、デザイン思考の基本である「人間中心」に加えて、創造的問題解決に役立つスキルを身につけていただくため「枠組みを変えること」「アナロジーで考えること」「バラバラなものを結合させること」という3つのポイントを強調しています。各回、演習を通じてデザイン思考のメソッドを体験的に学習し、日々の業務に生かせるようにしています。

 どのような受講者層・性質の方がいますか。

ご自身の業務に役立てたいと考えて参加している受講者が多いようです。受講して終わるのではなく、内容を社内で共有したり、学んだメソッドを試しているというお話を聞きます。プログラム終了後に受講者同士で情報交換をしたり、プロジェクトを立ち上げるなど、会社の枠を超えたネットワーク作りに生かしている受講者もおられます。

 

どういった方におすすめですか。 職種・業種・役職について等、適した方のイメージはありますか?

仕事で使える発想力を身につけたいと考えている方、いま担当している仕事を大きく改善したいと考えている方、事業開発や商品開発を担当している方におすすめです。組織の上位者であれば、組織やチームの変革を、どこから、どのように着手すべきかを考えるきっかけとして参加するのもいいと思います。

今後の展望を教えてください。これから身に着けていくべきスキル、長期的に身に着けることで自身や企業に与える効果等は何でしょうか?

日本の企業や日本で働く人々は、いま自社が海外展開しているかどうかに関わらず、日本の常識や通念の枠を外してビジネスを組み立てる能力を身につけることが、今後ますます重要になってくると思います。多くの人が、デザイン思考を使ってグローバルな視野で問題を捉え、ビジネスをデザインする方法を学習する機会を提供したいと考えています。

白根講師、ありがとうございました。

WASEDA NEOの朝活では、定期的に「デザイン思考」を開講しております。ご興味がある方はぜひご参加ください。