9/13(水)に、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)でジャパンIXPの企画・運営を担当した山崎 繭加(やまざき まゆか)氏を招いた、第二回パイオニアセミナー『ハーバードが東北で学んだこと』を実施しました。
パイオニアセミナーは、WASEDA NEOが提供する会員制コミュニティ「パイオニア・コミュニティ」の付帯サービスの一つで、年10回の厳選されたイノベーティブ人材による特別講演プログラムです。単なる座学形式のものではなく、受講者と講師・受講者同士がインタラクティブに意見を交わし合うスタイルで、ハイレベルな思索と発散を体験できます。パイオニア・コミュニティ会員は、無償で本セミナーを受講することができます。
今回実施されたセミナーでは、HBSの中心的な教授法である”ケース・メソッド”をもとに、今回のプログラム専用に作成された被災地女川の起業家のケースの議論を行いました。
冒頭に「(本セミナーは)考えるためのキッカケ。反芻していくこと」が重要と講師からの説明もあってか、受講者同士での話し合いや講師からの投げかけに対する積極的な応答があり、セミナー後半になるにつれてディスカッションに熱気が溢れ、会場全体での対話が繰り広げられました。
また、会では『なぜ(ケースの対象となった)起業家が事業を大きくすることができたのか?』という起業家の成功を重点においたテーマでの話し合いから、「なぜ株式会社でなく、(利益を求めない)NPO法人での起業をしたのか?」という、会場全体の流れを変えるような発言もあり、より多角的で活発な議論が生まれました。まさに、”考える”ことを取り戻す、という「パイオニア・コミュニティ」のコンセプトに則った有意義なセミナーを、講師だけでなく受講者自身が生み出しました。
セミナーは「”志”を大切にすることの重要性を東北で学んだ」と、HBSの教育方針でもある『Knowing-Doing-Being』にも触れて締めくくられました。
受講者からは、「発言したかったが手が挙がらなかった」「共感されることを言おう、感心されることを言おうと考えていた。いいこちゃん、根性なし、そういう自分に気がつけた」といった感想もいただき、興奮冷めやらぬまま会場にて議論を続ける方も見られました。
『パイオニアセミナー』は、今後も定期的に開催を予定しています。10月11日(水)には、『くまもん』のデザイナーとしても有名なクリエイティブディレクターの水野 学氏を招いたセミナーを実施します。以降の講師予定は、こちらをご覧ください。
ぜひ、「パイオニア・コミュニティ」への入会をご検討ください。