株式会社植松電機代表取締役/ 株式会社カムイスペースワークス代表取締役/ NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)理事
植松 努 氏
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2021年11月6日のパイオニアセミナー『「だったら、こうしてみたら?」で、夢は現実になる-僕たちが宇宙を目指す理由-』は、WASEDA NEOで初めて、お子様とご一緒でもご受講いただける講座として開催しました。
本レポートでは、受講後のアンケートで「特に印象に残ったお話」としてあげられた方が多かった2つのエピソードと、植松さんと受講生の対話セッションの一部分を抜粋してご紹介します。
僕たちがやったことは、ほかの会社はやらないこと、ほかの会社と違うことだったんです。日本では「違う」と、いろんなことを言われます。だから僕らも、嫌なことや辛いことをたくさん言われました。
でもね、違うと「必要だよ」って言われるんです。
今、僕の会社には、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が毎月実験にやってきます。なぜならば、実験装置がうちにしかないから、うちに来るしかないんですね。おかげで僕は憧れだった色んな方と仲良くなれて、日本の宇宙の仕事もお手伝いができるんです。夢みたいです。奇跡です。
実はね、奇跡を起こすキーワードがあるんです。皆さんもこの言葉で奇跡バンバン起こせるからね。
それはね「違うは素敵」なんです。
「違う」に出会った時に、おかしい、ダメ、変って評論してる場合じゃないからね。
「違う」に出会ったらね、とりあえず素敵!って言っておけばいいんです。そしたら、奇跡がバンバン起きるんです。
なぜならば「違うは素敵」だからです。 僕たち哺乳類はね、オスとメスとで一緒になって子どもを作りますよね。それは「違う」を目指すためなんだよ。
もし自分のことが大好きで、自分のクローンをいっぱい作れば、それはたった1つの病気で全滅する可能性があるんです。 だからこそ、僕たちは大好きな自分の遺伝子を半分捨てて、他人の遺伝子を半分取り込んで、自分と違うものを作るんです。それは生き残るためなんです。
なのにね、日本では「違うはおかしい」って言われるんです。「普通にしろ」って言われるんです。その方がよっぽど危険です。
だから、お願いだから、皆さんはほかの人とちょっと違う自分に対しても、やっぱり素敵って言って欲しいんです。
それはね、必要だから生まれてきた奇跡の個性だからね。どっかで誰かが待ってるからね。自分に向かっても素敵って言って欲しいと思います。